点検中の作業員

引火性のない離型剤を選んで作業の安全性を確保

大型の歯車

ゴムやプラスチック製品を加工する製法の1つとして広く普及している押出成形は、加熱して溶かした材料を押出機に投入して金型で成形させ、冷却装置に送られる仕組みです。成形された材料がダイの出口に堆積するとメヤニと呼ばれる現象が発生し、成形品に筋が入りやすくなります。このメヤニ現象を防いで製品の不良率を下げるには、ダイの出口に塗布する離型剤が欠かせません。
金型から製品をスムーズに取り出す目的にも使われる離型剤には、シリコン系やワックス系・フッ素コート系などさまざまな種類があります。シリコン系やワックス系の離型剤は比較的安価な点がメリットですが、フッ素コート系と比べて耐熱性は高くありません。押出成形の製造現場では火災などの事故を防ぐ対策を徹底させる必要がありますので、引火性のある薬剤はできるだけ使用せずに済ませたいところです。
フッ素コーティングの原理を利用した離型剤は炭化水素を使用していないため全般に耐熱性が高く、短時間なら300℃の熱にも耐えられる特性を持ちます。引火性のないフッ素コート系の離型剤を選んでおけば、メヤニを抑制しながらも作業の安全を確保できるのです。フッ素コート系の離型剤は耐熱性の高さを生かして、電子機器や電線皮膜などの製造現場でも多く使われています。

刷毛などで現場で簡単に塗布できる離型剤で作業効率をアップさせよう

ハンドル

成型作業の途中で離型剤の効果が劣化して、金型と成形物を綺麗に分離しにくくなってきたら、成型作業をいったん中止して、離型剤を補充する必要があります。この際、いちいち専門業者に外注して、金型を離型剤で再コーティングしてもらわなければならないとしたら、その日の生産ノルマをこなすことなど到底無理でしょう。しかし、フッ素コ…

離型剤を効率的に利用して生産性の高い製造現場を作る

積まれたパイプ

あらゆるモノづくり現場において金型を利用した成型加工技術は今も多く存在しています。食品関係からゴムやプラスチック、金属など様々な分野で金型は利用されていますが、それぞれに難点は存在します。その中で共通事項として、金型からの離型技術はどの分野でも慎重かつ迅速に行う必要があることから、多くの技術が開発及び運用されてい…

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